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当時彼女は35歳、家族が遺伝性の病気にかかっていた。

彼女は症状が出ていない。お医者さんからは、発症するかしないかはわからないと言われている。
年1回の検査と日頃の身体を鍛えるためのジム通いを生活に組み込んでいる。

仕事は精神的にハードな相談窓口。

面談でお会いしたときは、とても人なっつこいけれど、大人の女性でした。

彼女は自己紹介のところで、遺伝するかもしれない病気を載せて欲しいと。
それは、後で弁解をするのが嫌だからだそう。

仲人として、発症するのが決定もしていないのにお相手に不安を抱かせるだけだから、書かないほうがいいとアドバイス。
確率が高いのであれば、やはり載せなければいけないけれど。。。
ところが、彼女はお見合いの席で全て話をしてしまいます。
結果は、もちろん先方からお断りがきます。

これでは、前に進めないなぁと、仲の良い仲人さんに相談したら、同じような職業の方がいるから一度会ってもらいましょうという事に。

お見合いの席で当然彼女は全てを話します。
ところが、お相手の彼は、あまり気にしないようで、お付き合いが始まりました。
後から聞いた話やけど、彼は病院の相談窓口にいたので、そのような話には免疫があったのかもしれません。

2ヶ月くらい経った頃、彼女は彼から結婚を前提にお付き合いしてくださいと言われて、私に電話をかけてきた。

「彼はとても優しい方なので、余計にすまない気持ちがあります。」

「彼に詳しく話をしたの?」

「彼は、発症もしていないし、もし発症したら一緒に考えたらいいやん!と言ってくれました。」

「だったら前に進んでみましょうよ。」

彼女は悩んでいたようですが、3ヶ月目に、ふたり揃って成婚のご報告に来てくれました。

また私は「おめでとうございます。彼女のどこを気に入ってくれたのかな♪」

『このような女性がまだご縁にならずに、僕の前に現れてくれてとても嬉しかったです!!』

この一言で、なんて、懐の深い男性なんでしょう!いいかたと巡り会えて良かった!目頭が熱くなったのを覚えてます。

毎年年賀状をいただきますが、仲の良い写真付きです。
夫婦になってからいろんなことがあるだろうけど、いたわりあえるふたりなので安心です♪